新常識!手術をするなら新品下着で!?

いきなり下着の話で、ためらう話題なんですが今日は突き進みます!

単刀直入に、

目次

「手術の予定を組んだら下着は新品を用意して臨もう!」

これです。

理由は簡単、下着が本人だけでなく手術に関わる人(付き添ってくれるナース・手術室ナース・執刀医・麻酔科医・臨床工学技士・放射線科技師など)全員の目に触れる可能性があるからです。

それが新品だったら、何の問題もないでしょう。

柄やデザインが奇抜だったら、話は別ですけど。

もし使い古しのゴムの緩んだ下着だったら、どうしても印象に残ります。

我々スタッフが「プライベートな私物をじっくりみよう」とは思っていなくてもです。

どうしても残ってしまうのです、それも悪い印象が。

決してその下着がその人の人柄や人格を伝えている訳ではないと分かっていても。

スポンサーリンク

実際にあった話

先日も下肢静脈瘤の手術を受けた患者さん(♂・40代)がいました。

どうしても、下肢の消毒をするのに足をあげるので、下着が汚れます。

そこで当院は始めから、使い捨ての下着に履き替えて手術室に来てもらいます。

手術が終わって、消毒をきれいに拭いて汚れた使い捨て下着を脱いで、着替えます。

本来なら、着替え用下着を持参するのですが患者さんは忘れてしまって、着てきた下着に着替えます。

が、その下着が使い古しの生地がケバ立ったものだったんです。

手術室ナースは2人で担当するのが普通なのですが、今回は私(♂)と相方(♀)。

患者さんの性別に合わせて、私がメインで更衣します。

それでも、あとで相方が言うんです

「パンツ、黄ばんでたね」

えっ?

メインで担当していた私も気付かないことに、

なるべく見ないように、点滴や車椅子の介助をしていた相方が気付いていた!

黄ばんでいたということは、下着の内側。

確かに、相方は寝ている患者さんの頭側にいたし見やすかった。

私はわざわざ下着の中をのぞかなかったし、見づらかった。

だけど、先程の着古した下着から想像すると、相方の主張に反対することはできなかった。

黄ばんでいることは十分考えられた。

何の話だよ!

って突っ込み、聞こえてきそうです。

でも、それくらい衝撃が残ったっていう話なんです。

普段は、手術後に器材の片付け・掃除をします。

その時に、今回の振り返りをすることもあります。

我々は、患者さんとその疾患についてはもちろん守秘義務があります。

治療に関係ないことは基本話題にはしません。

それでも、今回は話題になったし、悪い印象が残ったんです。

それじゃあ、全員手術を受ける人は新品下着を用意する必要があるのか?

と言ったら、厳密に言ったら全員ではないです。

でも、このページを見ているという方は、たぶん認知症ではないでしょうし、

羞恥心は人並みかそれ以上あるでしょう。

「下着を買う」という行動力と行動する力もあるでしょう。

ぜひ、新品下着を購入して手術に臨んでください。

手術というのは、予期しない露出や汚染が付き物です。

2時間以上の手術では、膀胱留置カテーテルという「おしっこの管」を入れます。

電気メスを使う手術では、太ももに対極板という「電気を体から逃がすシール」を貼ります。

下肢の手術では消毒で汚れる・濡れるので下着を脱ぎます。

腹部の手術、鼠径(両足の付け根)の手術でも、消毒のために下着を足側にずらします。

これらは一例ですが、どれも下着の露出は避けられません。

最後に、裏技

間違って見せたくない着古した下着を着て手術に来た時は、

「下着は捨ててください」

こう言うと良いみたいです。

捨てるために着てきたんだな。

と、手術に関わるスタッフに思わせることができます。

旅行先で下着を捨てる人いますよね。

それと同じように、手術のタイミングで下着を捨てる人も少数ですがいるようです。

この少数派に無理やり自分もねじ込むのが今回の裏技です!

でも、この裏技は日帰り手術でやると大変。

今はコロナ禍で家族の面会も厳しいので、家族に持って来てもらうにしても、

コンビニに買いに行くにしても

それまではノーパンになってしまいます。

裏技のご利用は計画的に。

緊急手術のときは?

もう、これは予期しようがありません。

普段から新品下着を着続ける訳にもいきません。

その時は、気にしないでください。

私たちももちろん気にしません。

これまでの話は予定手術だから、準備ができるからお話した内容です。

きつい言い方になりますが

いつ来るか分からない緊急手術、

そのときの「下着どうしよう」と考えても無駄です。

それより、今の健康を維持・増進するにはどうしたらいいか?

と考えて、行動した方が有意義ですよね。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次